一度目が覚めた。ケータイの目覚ましで起きたのかと思ったら自然覚醒だった。たっぷり長時間寝た感覚があったが、時間は午前3時だった。どうも体に違和感を感じる。そのまま再び寝て、5時起床。まずは昨晩浴びなかったシャワーをたっぷりと浴びてすっきりとした。トロント行きの飛行機が11:20にニューヨークのニューアーク空港から出る。ニューヨークは主要飛行場が3つあって、JFK>ラガーディア>ニューアークの順の規模感にみえるが正しいだろうか。だからトロント行きの飛行機はJFKからもラガーディアからももちろん出ているけれど、今回はあえてニューアークからの便をチョイス。昨年、ワシントンからAmtrakでニューヨーク入りする途中、このハドソン川を渡る前にあるニューアークの駅で見たモノレールに一度乗ってみたかった。はじめはおもちゃが走っているのかと思うくらい小さい。
で、ニューアークに行く前に、6:30ごろ、まだ空がまったく明るくならぬ前に宿を出発。ひと気が薄かったら危険なので時間を遅らせて行こうとしたが、出勤ぽいひとが普通にいるのでそれらニューヨーカーと同じように堂々と大股で背筋を伸ばして歩く。朝食をカーネギーデリで食べたく、55st.と7Ave.へと向かった。朝のニューヨークはランニングのひとがたくさんいる。観光客と思われるひとはいない。この時間に開いている観光スポットは無いのかもしれない。カーネギーデリではオムレツがおいしいということを本で知った。数種類あったがアメリカンチーズのものを頼む。店内には日本人の家族1組と地元のひと1人がいたくらい。30畳くらいの所狭しと写真の飾られた店内にしては朝食を食べに来るひとは少ない。コーヒーとパンも食べて約$15。朝食にしては高いけど、おなかいっぱいになって昼食いらないくらい。実際にこの日は昼食をとっていない。7:30には食べ終わり、宿に戻り、チェックアウト。スーツケースを引きずってペンステーションへ歩く。途中、ブライアントパークの脇を通り、ユニオンスクエアで右に曲がる。ペンステーションは地上の電車のターミナル。ここからワシントンやボストンなどへの長距離列車も出ている。グランドステーションと同じだけど、役割の違いはなんだろう。ペンステーションに入る前に果汁100%のジュースのペットボトルを配っていたのでもらう。列車の中で飲むのにちょうどいい。切符を買うに、最初Amtrakのカウンターに行くも「一番奥のところよ」とおばちゃんに教えてもらい、入ってみると「NJtransit」と書いてある。なんだ。NJtransitとはニュージャージーへの乗り換えを意味することばかと思ったら電車の会社名だった。NJtransitで$15の切符を買うと「次は8:29に出るわよ」と言われた。実はアメリカ入りしてからというものの、英語がなかなか聞き取れず、また話せずにいたのだけれど、このころから感覚が戻ってきて聞き取れる実感がついてきた。英語の勉強って本当に継続が力になるのだなあ。しばらく聞かないでいるとほんとに聴力は落ちる。英語に触れられる毎日にしないといけない。
8:29のニューアーク空港に止まる電車が2番線に入線したとのアナウンスがあったので向かう。車内はがらがら。ペンステーションから列車に乗り込むまでに改札口は無く、誰でも列車に入れちゃう。車内で車掌さんが検札をするけど、この間(ま)をすり抜けられれば近距離にタダで行けてしまう。ニューアークまでは20分くらいだろうか。列車の駅に到着してすぐ、モノレールに乗り換える。改札口が初めてあって、ここに切符を入れないとモノレールには乗れない。
待望のモノレールは進行方向向かって横のサイズが約2メートルくらいの幅。
4畳半くらいの車両に座席が横並びで4つ付いている、そんな感じ。ほとんどのひとは立ち乗り。運転手はおらず、自動運転をしている。駐車場→ターミナルC→ターミナルB→ターミナルAの順番で回っていく。乗り換えのひとがターミナルCからたくさん乗ってきた。ターミナルAで下車。USAirwaysに行き、自動チェックインをするも「インターナショナルチェックインになるから直接カウンターへ!」との表示。カウンターでチェックインをお願いした。「アメリカに住んでるの?」といきなり聞かれたので返答に時間かかかり、つなぎのことばで「yeah...」といったけど思えばこのつなぎって「そうだよ」とYesの意味になるので慌てて否定。「日本だよ」と言い直してチェックインを続けてもらう。アメリカ国民や中米の一部の国がカナダ行きを使うときと、それ以外の国民が使うときと、異なるようだ。一応、別の国に入るんだかんね。無事にチェックインでき、荷物を預けてゲートへ入る。11:20発のくせにまだ10時前なので時間が余っている。この日記を書いたりしていた。
搭乗口から一度飛行場の地を踏み、飛行機に乗り込むと、横に2:2列の小さな飛行機。しかもジェットエンジンではなく、プロペラ。プロペラ機は昨年フィジーで乗ったセスナ機を除くと昔むかしにギリシャで乗ったきり。70人くらいは乗ったかも。座席は満席だった。プロペラはベルトで押さえられていて、むやみに動かないようになっていた。これでまずはフィラデルフィアまで飛ぶ。窓側に座ったので状況がよく見える。どうも渋滞をしているらしい。のそのそと滑走路まで行くと、前にも後ろにも飛行機が詰まっていた。実際の飛行時間は30分足らず。フィラデルフィアでも飛行機とゲートは直接繋がっておらず、一度地を踏んでゲートへと向かう。ここで写真を撮ろうとしたけど怒られる。911以降、ほんとに写真やらセキュリティが厳しい。ターミナルを移動するシャトルバスがあったので乗った方がよいのか空港の黒人女性に聞くとかなり丁寧に教えてくれた。「ゲートは搭乗券に書いてない?ほら、ここ。シャトルバスに乗る必要は無いわよ。このまま正面に向かって行くとF25ゲートがあるわ。途中にカフェがあるからそこで一息つくのもいいんじゃないかしら。でも12:45に搭乗始まるから遅れないようにね」と。このひと、学校の先生に向いていると思う。説明がかなり具体的でわかりやすいし、なによりも熱意がある。だからか、いろんなひとに聞かれていて、でも手を抜くことなく一人ひとりに接していた。
途中にカフェがあったけど、カーネギーデリのおかげでお腹はまったく空いていないのでスルー。F25ゲートの前で待つと、パスポートを求められたので差し出す。カナダ入りの申告書とともに返ってきた。カナダの入国申告は英語とフランス語の両面印刷。さすがだ。
フィラデルフィアからトロント行きの便は遅れに遅れ、出発時間になってもまだ搭乗できない。思えばF25ゲートについたとき、まだ飛行機が入っておらず、到着が遅れたようだった。約1時間遅れて出発。こちらは同じく横2:2の座席配置だったがジェットエンジンだった。こちらは飲み物が途中で出た。喉は渇いていたので助かった。一番うしろの座席で、しかも隣がいないのでちょっとゆったり。ただし、通路挟んで右側はトイレ。お腹を壊したのか、離陸前に1回、飛行中に2回トイレに入る白人男性がいた。で、どうも臭うのがつらい。
トロントに14:55くらいに到着予定が着いたのは16時前。今回借りたケータイがカナダでは使えないCDMAだったので公衆電話からフィジー留学の友人Takuに連絡すると待ち合わせ場所にした、今回の宿にすでに来ていた。空港のインフォーメーションで宿へのシャトルバスを聞くと10分後というのでバス停に行く。トロントの地に初めて踏み込むと気温がぐっと低くて底冷えがした。バス停で待つ間、寒くてバス停のあたりをちょこちょこと歩く。10分もしないで宿のバンが来た。インド人っぽいひと。フィジーのインド人と発音が似ているので聞き取りやすい。「寒いね」というと「これでもいいほうだよ。先週くらいはマイナス16度だったし」と言う。なんとそれに比べれば温かい方だろうけど。途中で新たに別の客をピックアップし、バンは10人くらい乗せて満杯になった。
宿のロビーでTakuと再会。待ち時間は宿題にあてていたそうだ。でもしかし遅れて申し訳なく。ひとまずチェックインして部屋へ荷物を置きに行く。今回予約したのはファミリースイートという部屋。普通の部屋と価格が変わらないので部屋数が多いだろうと思われるこっちのプランを選択。子ども用の2段ベッドのある部屋と親の部屋があり、充実している。テレビも2台。お土産をもらい、お土産と日本で預かった荷物を渡す。
トロントの街へはここからしばらくある。近くのバス停から52番のバスに乗り、途中で58番に乗り換え、地下鉄の駅へ。バスでは後ろの座席でTakuと向かい合うように座り、日本語で話す。このバスのかたち、ロスやワシントンの空港バスと同じだ。地下鉄駅とバスは直結をしていて、バスで買ったチケットで地下鉄まで乗り込める。
ただし、有効時間があり、今回は18:20まで使える。トロントの街ももちろん寒く、3日目にして若干からだが弱っているのか、寒さが体にかなり凍みた。札幌と同様、地下街があり、地上を避けて地下での移動が結構スムーズにできる。一度地上に出て、また地下鉄で移動しようとしたら有人改札で駅員のおばちゃんに怒られる。見るとバスに乗ったときに買った切符の有効時間が10分前に切れていたため。「ここに$2.75入れなさい」というので$10札を両替してもらって入れるとおばちゃんが笑顔になって会釈するのがおもしろい。ぼくも大げさに「どうもすみません」と言い、改札を抜ける。時間もあまりなく、Takuは明日テストだというのでカナダっぽい食事をしようとしたけれど、ハードロックカフェへと行く。
ハードロックカフェから見えたカナダでのメジャーなジムをのぞき、最初に地下鉄に乗った駅へ戻る。帰りは58番のバスに乗ればなんとか一人で行けるのでここでTakuとはお別れ。日本帰国は夏くらいになるらしいが、今の状況も変わるかもしれないからもっと先に帰国が伸びるならば本人にとってはいいことかも。今は危険な場所に住んでいるそうだけれど、それでも英語がまわりにある環境にいることはうらやましい。
バスはバス停が通りの名前なので駅でもらった地図と見比べながら降りる場所の名前が言われるのをひたすら待っていたが眠くて眠くてしょうがなく、途中途中で睡魔が襲ってくる。そうしているうちに近くの通りの名前がアナウンスされたが、想定と違う名前だったのでスルーしたら見事に降り逃した。なので1つ先のバス停で下車。1つ分戻り、ホテルへ向かうも、外は雨が降っていて、濡れてしまった。レセプションで明日朝の空港行きバスの予約時間を7:05に変更。チェックインの際に7:30で予約したんだけど、一応国際便だし、不安なので前倒した。「8:30の飛行機に乗るんだよね?そりゃそっちの時間のほうがいいよ」とレセプションの優しげなカナダ人に勧められる。体が冷えたので熱めのシャワーを浴びる。部屋の温度を上げて濡れてしまった衣類を乾かす。髪を乾かしつつ、荷造り。お土産と預かってきた荷物を渡せたので、スーツケースはすっかり空いた。軽い。このカナダの宿はSandman Signatureというところ。口コミサイトでは最高の評価がついていたので選んでみたが、確かにいい。レセプションのひともいいし、設備も申し分無い。空港近くなのでリゾート向けではないけれど、心安らげる。ネットが無料なのでメールをチェックして寝る。
3月10日(火)3日目【ニューヨーク→トロント】一夜だけのトロント
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